お祭りの喧騒を背に、境内の裏の小川へと向かう。










今日は、もう少しで新月になるであろう、細い三日月だ。


月明かりが少ない分、星々が一際美しく光を放っている。



















星達に負けないくらいの光が、そこにはあった。



番(つがい)を求めて、優しく淡い光を放つたくさんのモノ達が、小川の上を漂っていた。






その中に、他の光よりももっと強く、優しい光に包まれて佇む、一縷くんの姿があった。