「え、何?デコレーション?見たかったなー、椿ちゃんの力作。お母さんのは普通のお弁当だったもの」 「次は包む前に見せるよ」 「ふふ、ありがとう。楽しみにしてるわ」 いつの間にか母さんはコタツに入り椿と楽しげに話している。 「次?それは誰のだ?まさか俺じゃないよな?俺は二度と、金輪際、あんなのはごめんだからな!やるなら母さんの弁当にしてくれ!二度とあんな弁当作るな!」 返事の代わりに椿は片方の口角を僅かに上げた。 それは、なんだかとても不気味なもので、俺の脳裏に深く刻み込まれた。