だからこそ助かることもあるし、毎日和気あいあいと過ごせるし、そこが椎名家のいいところでもあるんだけど。 「まあ、俺からしたら椿も相当変だけど」 ちらりと椿を見ると、無表情のまま眉間に皺を寄せている。 「だってそうだろ?赤の他人を家族の一員って言えちゃうのも相当変だけど、その赤の他人の家に居座るってのもかなり変だ。普通はそんなことできないと思うけど」 椿の顔に小馬鹿にしたような笑みが広がる。 だけどそれも一瞬で、椿は俺を追い越して歩き始めた。 「ねえ。スーパーはどこ。まだ着かないの」