冬休みはほとんど一日中を椿と過ごした。 といっても会話はあまりなく、だがしかし、それは不可抗力だ。 なんってったって課題が多いのだ。 お気楽に遊びに行く余裕などない。 図書館に行き俺は勉強、椿は読書というのがお決まりコースだった。 椿はなんでも読んだ。 恋愛ものもファンタジーも詩集も、なんなら伝記も読んでいた。 元々読書が好きなのだろう。 ジャンルこそ様々だが慣れ手つきで本を探しだし、驚くほどの高スピードで読み進めた。 昼には食堂で昼飯をとった。