可哀想に。 多分それが、いまできる精一杯の優しさなのだろう。 「え、ありがとう、ございます」 しかしファール。 妹には全く伝わらない。 その後も椿の無茶なパスを秀俊が受け取り、秀俊はファールを打ち続け、妹はそれを流し続けるというなんとも燦々たる試合が繰り広げられた。