「ほー」 思わず唸る。 でもそれだけ、さながら美術品のように、その姿は様になっていたのだ。 「何」 はい、終了。 冷ややかな声、冷たい視線、プラスため息を一つ。 そういったものによってあっという間にいつもの椿に戻る。 「いや、いま気づいたんだけどさ、椿って綺麗に手を合わせるんだな。ちょっと感心。椿でも何かに感謝することってあるんだな」 「あんた。私をなんだと思ってるの」