王様と私のただならぬ関係

 どうせ、ロクなことじゃないんだろうな、と思うその予感は当たった。

 昼休み。

 社食で、トレーを手にした明日香と出会うと、いきなり、
「廣田さん、ちょっと」
と呼ばれた。

 今、葉月が居なくてよかった……と思っていた。

 自分だけが呼ばれたら、葉月に殺されるところだった。

「ごめん。
 ちょっと廣田さんに用事があるから」
と明日香は、いつものほんやりした口調ではなく、友人たちに言い、自分を引っ張って、隅のテーブルに行く。

 トレーを置いて、正面に座ると、
「廣田さん、お話があります」
と可愛い顔で睨んでくる。

「……はい」

 そこから小一時間説教を受けた。

 助けて、葉月~……。

 うう。
 逆らえない。

 なんか子どもに説教されてるみたいで怖くはないんだが。

 友だちの彼女の貞操を勝手に安く見積もった罪で裁かれていると、今度は彼女が自分の人気を安く見積もった罪で裁かれる番だった。

「ちょっとあんた、なに、ひとりが廣田さん連れて逃げて話してんの」