王様と私のただならぬ関係

 なんだ、その三段論法、と思っていると、秀人は、明日香、と呼びかけ、腕をつかんでくる。

「はははは、離してくださいっ」
と思わず叫んでいた。

 男の人に積極的に出られることに、ロクな思い出がない。

 刑務所に入りかけた撲殺事件と、この間の、彫像に乗られて重すぎる事件だけだ。

「なんでいきなり迫ってくるんですかっ」
と手を突き出し、秀人を遠ざけようとすると、

「部屋に上がれというのは、襲ってください、という意味だと廣田が――」

 廣田秋成、呼んでこーいっ! と先輩だというのに、呼び捨てにして、絶叫してしまった。