王様と私のただならぬ関係

 明日香に言われたからではないが、今まで、廣田に命じられるまま、ガンガン押してきていたが。

 此処へ来て何故か、一緒に行こう、の一言が出なかった。

 ……なんでだろうな?

 俺は明日香と一緒に行きたくないとか?

 いや、と横の明日香を見、そんなことはない、と思う。

 では何故、明日香に、行こうと言えなくなったのか。

 悩んでいる間に、風が強くなり、明日香が寒そうにしているのに気がついた。

 そんな短いパンツをはいてくるからだ、莫迦者、と思いながら、立ち上がる。

「帰るぞ、寒いから」
と連れてきておいて言う。

 明日香に、
「あのー、なんか機嫌悪いですか?」
と後ろから訊かれ、

「いや、そうじゃない。
 単に、お前に、一緒に北斗七星を見に行こうと言いたくないなと思ってしまうのは何故なのかなと考えていて……」
とうっかり言ってしまった。