うーむ。
やはり、こういう感じか。
デートだというのに、情緒もくそもない。
そんなことを考えていたのだが、秀人はいきなり、
「ほら」
と明日香の目の前に、小さな赤い薔薇の花束を突き出してきた。
「……ど、どうしたんですか」
と思わず言ってしまう。
いや、と秀人が口を開きかけたので、
「廣田さんが持ってけって言ったんですね?」
と先に言うと、素直に、そうだ、と認めたあとで、
「そういえばお前、何故、廣田に会いに来て、俺には会いに来ないんだ?」
と秀人は訊いてくる。
「お前は、廣田と付き合いたいのか?」
いや、今はとりあえず、貴方の頭をかち割りたいです、と思っていた。
「……なんでそうなるんですか」
と言うと、
「いや、大抵の女子社員は自分と付き合いたいと思っていると、廣田が」
と言う。
「もう一度、会いに行きますよ、廣田さんに……」
やはり、こういう感じか。
デートだというのに、情緒もくそもない。
そんなことを考えていたのだが、秀人はいきなり、
「ほら」
と明日香の目の前に、小さな赤い薔薇の花束を突き出してきた。
「……ど、どうしたんですか」
と思わず言ってしまう。
いや、と秀人が口を開きかけたので、
「廣田さんが持ってけって言ったんですね?」
と先に言うと、素直に、そうだ、と認めたあとで、
「そういえばお前、何故、廣田に会いに来て、俺には会いに来ないんだ?」
と秀人は訊いてくる。
「お前は、廣田と付き合いたいのか?」
いや、今はとりあえず、貴方の頭をかち割りたいです、と思っていた。
「……なんでそうなるんですか」
と言うと、
「いや、大抵の女子社員は自分と付き合いたいと思っていると、廣田が」
と言う。
「もう一度、会いに行きますよ、廣田さんに……」



