王様と私のただならぬ関係

「デートとかっ!

 そうだ。
 デートとかしましょうよっ」

「……デート?」

「そう。
 まず、デートするものです、恋人同士というのはっ」

 こういうことする前にっ、と訴える。

 いや、貴方が私と恋人同士になりたいかは知りませんが、普通、夫婦というのは、まず、付き合ってからなるものですよ、と思っていた。

「研究だって、順番が大事でしょ。
 段階踏んでいかないと、正しい結果が出ないからっ」
と必死に叫ぶ。

 デート? と秀人は、まだ考えている。

「デートというのは、婦女子を家に誘ってこういうことをするものだと秋成が――」

 デートをする前に、しめておかねばならない人間がひとり居るようだ……と明日香は思っていた。