王様と私のただならぬ関係

「秋成がこうしろと言ったのをとりあえず、やってみた」

 その秋成、呼んでこーいっ、といきなり愛情もなくファーストキスを奪われた明日香は思う。

 如月先輩だって、すぐに殴り倒したので、此処までのことはしなかったのにっ、と思わず、声に出して言ってしまうと、

「お前の通ったあと、死屍累々だな」
と言われてしまう。

「いや……みんな、そんな、いきなり飛びかかってきませんから……」

「なんでだ? 可愛いのに」
と真顔で秀人は訊いてくる。

 可愛い?

 可愛いって言いましたかっ、今?

「可愛いとか綺麗とかよくわからないが、さっきの戸惑っている顔は可愛いと思ったぞ。

 道端でポリバケツの横に潜んでいる仔猫を見つけたときのような気持ちだ」

 何故、ポリバケツ……。

「可愛いと思ったら、いきなり襲いかかるとかどうなんですか」

 貴方、ケモノですかと王様に向かい、言ってしまう。

 すると、秀人は反論してきた。