王様と私のただならぬ関係

「秋成に言われたんだ。
 結婚する気なら、女を家に連れていって、いちゃいちゃしろと。

 お前、わかるか」
と新たな研究材料にでも出くわしたような顔で顎に手をやり、考えている。

「……わかりません」
と言うと、こちらを振り向き、

「それは、女だから恥じらってわからない、と言っているのか。
 それとも、本当にわからないのか」
と訊いてくる。

「ほんっとーにわかりませんっ」
と思わず、叫んでいた。

 あんた、そんな綺麗な顔で見つめて、なに言ってんだーっ、と思っていた。

 ときめきながら、悩んでしまう。

「そうか」
と言った秀人はいきなり、明日香の両手をつかみ、押し倒してきた。

 あまりに唐突だったので、思わず、どうしましたっ? と訊きそうになる。

 押し倒されて、どうしましたもないもんだが。

「あのっ、葉月さんっ」
と言っている間に、顎をつかまれ、キスされていた。