王様と私のただならぬ関係

 白い布のクッションの良い場所に腰を下ろし、二人でしばらく、不思議な色を放ちながら、水の中を漂うクラゲを見ていた。

 気がつくと、秀人がこちらを見ていた。

 なんだろう、と見ると、ちょっと考えるような顔をしたあとで、秀人は、
「明日香」
と呼んできた。

 初めて名前を呼ばれた気がした。

 不覚にもどきりとしていたが、今、妙な間があったことにも気づいていた。

「……今、私の名前を思い出すまで、時間かかりましたね」
と言うと、

「大丈夫だ。
 戦艦か空母の名前だったと記憶している」
と言ってくる。

 よかった。
 みずほとか、はるなとか呼ばれなくて。

 何処の女だと殴りかかるところだった……と思っていると、いきなり、秀人が言い出した。

「明日香。
 ……いちゃいちゃとはどうやってやるんだろうな」

「は?」