王様と私のただならぬ関係


 


 わあ。
 緑の園だ、と明日香は思った。

 濃く深い森のような緑の庭に囲まれた真っ白な家。

 片方の屋根がぐっと長い今風の屋根の家だが、人ならぬものが住んでいそうな異世界的な雰囲気がある。

 なんでだろうな。

 見ようによっては、普通の白い家と庭なのに。

 ちらと横に立つ秀人を見、

 ……住んでる人が普通でないからかな、と思った。

 万が一、この人と本当に結婚したら、此処に住むのだろうか。

 家の白さのせいか、緑が引き立ち、不思議な気配を放つこの家に。

 無理です……、と明日香は思っていた。

 この家に住むには、私は俗人すぎる……。

 だが、秀人は容赦なく、
「まあ、入れ」
と言ってきた。

 車を停めた門近くのガレージから、玄関へと続く石畳へとうながされる。

 なんか研究棟を思い出して、手足を消毒したくなるな、と思いながら、明日香は秀人の後に続いた。