クラゲが揺れてるなー。
まるで現実じゃないみたいだ。
だから、出来る……
出来るかなあ? と思っていると、ベッドに腰掛けた秀人が口づけてきた。
すぐに離れ、
「怖いか?」
と訊く。
はい、と頷いた。
「好きじゃないからじゃないですよ。
ただ、不思議な感じなんです」
貴方とこうしていることが、と明日香は言った。
「初めて貴方を見たとき、っていうか、貴方が生きた人間だと知ったとき、きっと、お姫様みたいな婚約者でも居るんだろうなと思いました」
すると、秀人は、
「居るじゃないか」
とこちらを見て言う。
「お姫様みたいな婚約者が――」
そ、そんなことをしゃあしゃあとっ。
貴方、廣田さんより恐ろしい人ですっ、と思っていると、
「明日香……」
と秀人は、明日香の両手を握ってきた。



