王様と私のただならぬ関係

「いえ、最近、社食にもやしのヒゲの入ったメニューがないな、と……」

 やはり、くだらないことだったか……。

「葉月は、昨日も薔薇、持ってった?」

 本人は朝から急がしそうにしていたので、確認していなかったので、今、明日香に訊いてみた。

 いえ、と言って、一瞬、止まったあと、明日香は俯きがちに、
「弟切草を持ってきました……」
と言う。

「……すごいホラーな感じがするの、俺だけ?」

「えーと。
 弟切草の花言葉ってなんだったっけ?」

「迷信、敵意、秘密、恨み、だそうです」

 葉月さん帰ったあとで、調べ直しました、と明日香は言う。

「そ、そう」

 なんてフォローしたもんかな、と思っていると、
「でも……私、葉月さんを信じてみることにします。

 葉月さんが私を恨んでいるとしても、葉月さん、そんな不気味なやり方で伝えてくるような人じゃないから。

 きっと、なにか別の理由があるんだと思います」

 そう明日香は言ってくる。