王様と私のただならぬ関係

 その想定もしてみていたが。

 それだとすると、やりそうな人間は、ひとりしか思い浮かばないのだが――。

「如月でしょ?」
とあっさり緋沙子は断定した。

「あんたが他にもモテモテで別の男が居るんじゃない限り」

 うう。
 そんな想定はありません。

 だが、大地だという結論は避けたかった。

 なんだかめんどくさい展開になりそうだったからだ。

「ちょ、ちょっと郵便物の配達に出て来ます」
と立ち上がる。

「外歩いて気分転換して来なさいよ。
 ……暗がりと人気のないところは歩かないようにね」

 ふふふふ、と笑う緋沙子に、完全に面白がってますねーっ、と思っていた。