王様と私のただならぬ関係

 いや、調子こいてるって、なんか電話かけてきた人より、攻撃的ですよね……と思っていると、顔に出たらしく、緋紗子は、
「あら、ごめんなさい。
 入社早々、イケメンの彼氏をゲットした後輩に対する殺意がちょっと湧いちゃって」
と笑って言ってきた。

「さては犯人、緋沙子さんですね~」
と言って、

「……殴るわよ」
と言われる。

「だいたい、男か女かわからないの? それ」

 ボイスチェンジャーでも使ってたの? と問われたが。

「いやー、それが、叫んでるせいか、どちらでも出せそうな甲高い声だったので。
 声が大き過ぎて、かなり反響してましたしね」

 だが、まあ、私の家にかけてきたんだから、私宛かな、と思わないこともない。

 もし、葉月さんにかけてきたのだとすると……

「葉月があんたの部屋に入るのをずっと見てて、かけたってことよね。
 あんたんちマンションかアパート?

 じゃあ、外から見てたのよ。
 本当に葉月が中に居るのか気になってかけたら、葉月が出たからつい」
と自分が考えるより先に緋沙子が言ってくる。