部屋へ戻って、スマホを確認してみると、メッセージが届いていた。
相手は、一年生で同じパートの『ランちゃん』だった。
今日は部活も休んでしまったから、心配してくれたのだろうか。
『美冬先輩が骨折したって、なるみ先輩から聞きました。なるみ先輩が電話している最中にケガしたそうですね。
最初、電話は妹さんに繋がったと聞いたんですけど、もしかして先輩の妹さんって、ちはるちゃんですか?
私、幼稚園の時にちはるちゃんと一緒のクラスでした。浪岡ちはるちゃんって、そんなに多い名前でもないし……。
もしそうだったら、懐かしいなって思ったんです。
それはともかく、どうぞお大事にしてください』
……そっか。小学校入学の時からずっと特別支援学校に通っている千春にも、幼稚園時代の同級生はいる訳で。
まさかランちゃんと千春が同じクラスだったとは。