璃花「璃夢、家族に遠慮はいらないのよ。」


遠慮はいらない?……迷惑かけてもいいってみんな言ってくれてたし……いいの、かな?


璃花「さて!私の話しはもうおしまい!今すぐ変われとは言わないし、強制とかもしない。璃夢が話したい時に話して、話したくないことは話さなくていいの。でもそれで無理をするのなら私は怒るからね?」


お母さんは帰ってきた時に見た表情とは打って変わってスッキリした表情をしていた

やっぱり誰かに話すだけでもスッキリするってホントだったんだね

するとお母さんは『よーしっ!今日の晩御飯はご馳走にしよーう!』と張り切ってリビングの方に向かっていった


今思えば、お母さんと話してる時が一番楽しかったかも…


璃花「璃夢ー!一緒にご飯作ろー!奮発してお肉買ってきたからさぁ〜!」


璃夢「えぇぇええ!!お肉なんて買ってきたの!?太っ腹だねー!?」


お母さんに心配かけない為にも私は私でいたらいいんだね


璃花「璃夢ー!何がいいー?ハンバーグー?唐揚げー?生姜焼きー?」


璃夢「待って!?それ全部お肉の種類違うよね!?」


璃花「もも肉もミンチも買ってきたからどれでも作れるのー!」


璃夢「どんだけ買ってきたのォォおおお!!」



その日はハンバーグを作って学校のことを沢山話した

翼や雪くん、煌くんに鷹也くん、悠馬くん夜詩くん衛くん樹くん大空くん玖音って言う沢山の友達ができたこと

一年のトップスリーに入れたこと

同じ中学だった羚焚にたくさん助けてもらったこと

同じ学年の子達からのいやがらせがあったこと…

翼と雪くんのおかげで人を頼ろうって思えたこと


そんな話を聞いてお母さんはすごく嬉しそうな顔をしていた。

そんなお母さんをみて私も嬉しくなった

これからも支えあっていけたらいいなって思った