璃夢『もう……嫌だ…』
話しかけても無視される。
綺麗にしても汚される。
すれ違った時に言われる悪口。
『なんでまだ学校きてんの?』
『邪魔なんだよ』
その度、その度、お母さんや荘司さん、おじいちゃんが声をかけてくれた。
だけど私は言えなかった。
お母さんと荘司さんは仕事が忙しかった。
おじいちゃんは体調を崩すようになった。
だから、余計な話をして迷惑かけたくなかった。
邪魔になりたくなかった。
だから言うんだ
『私は大丈夫だから!お仕事頑張って!』
笑顔を作ってそう言うんだ……
中学生になれば【私に対する】いじめはなくなった
それでもやっぱり【いじめ】はあった
その度、助けてあげたいと思った。
だけど、小学生の時のようなことになったらと怖くなり何も出来なかった。
何もしてあげられなかった。
その子は転校した。
結局は自分が可愛いから…
私は何も出来ないんだ…
いつまで経っても私は…弱いままだ……