璃夢『……なんで…?誰が?』


そう呟くけど誰も聞いていない。

ゴミだらけでは座れないので少しずつ持ってゴミ箱に運んでを繰り返した


すると机の表面が見えてきた。しかし、黒いペンでなにか書いてあった


璃夢『なにこれ?』


と思い、読んでみると

『お前のせいだ』『ブス』『消えろ』『やばんじん』『カイブツ』等など書いてあった


意味がわからなかった。一体誰が?


そう思ったけど、これが書いてあっては勉強に集中できない。

そう思ったので雑巾で一生懸命消していた。

授業中も。



それから毎日、そんなことが続いた。


下駄箱にもゴミを入れられるようになり、落書きも消しても書かれる。

廊下を歩けば知らない人にも悪口を言われる…

外を歩けば水をかけられる。

授業を受ければゴミを投げられる。

それを見てみんなが笑う。




『クスクスッ』




って。



先生たちも気づいていたと思う。

だって毎日授業中、雑巾を持って机を拭いているのだから。

毎朝、下駄箱の中を掃除しているのだから。

雨も降ってないのにずぶ濡れになっている日があったのだから。


それなのに教師は見て見ぬふりをした。










誰も助けてくれなかった…