璃夢「とりあえず、体操服探さなきゃ」
体操服も学費に含まれるんだもん。無くしたなんてなったらまた新しいの買わなきゃいけなくなるからね。
キーンコーンカーンコーン
授業開始のチャイムが鳴った
璃夢「二人共、授業に間に合ったかな?」
私のせいで遅れて説教とかされてないかな…
鷹也くんには『もういいです』って言われちゃうし……呆れられちゃったのかな?
璃夢「ハハッ」
どんどん周りから人がいなくなる…昔と変わらないな…
ふと視界に入ったゴミ箱。嫌な予感がして中を覗いてみると…
璃夢「…………。はぁ…」
やっぱり私の手提げごと捨てられていた
ゴミ箱から出して中を確認してみると
璃夢「ビリビリだ」
これじゃあ、もう切れないね。
手提げはお母さんがくれたもの。
これだけは破られてなくて良かった〜
私は体操服だけをゴミ箱の中に捨て、手提げを持って保健室に向かった