それに、女みたいって女だし!まぁ言えないけど言わないけど…。
由宇「でも切ってないって可能性もあるよ?」
な、なんてことを言うんですか!このままやり過ごせたかもしれないのに!
昴「それもあるよな。オイ、オメェの名前は何だよ」
すると、ヤンキー先輩がすごく怖い目付きで私を睨んできた。
や、ヤバイです!!名前、言うべき!?そんなの言わない方がいいに決まってるでしょう!
でも、正直に言わないと先輩方怖いし!特にこのヤンキー先輩がね!
理緒「ちょっと待ってよ〜まさに小動物と言えるこの子が魁璃夢だって言うの?有り得ないな〜?」
『怖かったね〜大丈夫だよ?』そう言って私の頭をヨシヨシと撫でてくれる。
わぁ〜天使がいるぅ〜!なんでヤンキー校なんているんだろうって思うくらい優しいよ〜!
昴「………確かにこんなガキに全国優勝なんて出来そうにねぇもんな」
カチンッ
それはそれでムカつくな?この人は私をイラつかせる天才だと思う…さっきからムカムカするんだけど?
理緒「あー、でも名前知らないとなんて呼べばいいか分かんないよね?」
うげっ!!
理緒「名前、教えてくれる?」
うひゃー!天使スマイルで悪魔の一言!
ハムスターでいいです!私の名前、ハムスターのままでいいです!
ぜひともハムスターって呼んでください!!
昴「オイ、シカトしてんのか?ゴラァ!」
璃夢「ひぃ!しししし、してません!」
この人こそ極道だよ!ヤクザだよ!本職だよ!と、とにかく名乗れ!名乗るんだ私!
璃夢「ぼ、僕の名前は
ハ、ハム太郎です!」
怖すぎて咄嗟にこんなことを言っていた。
昴「・・・」
翼「・・・」
由宇「・・・」
理緒「・・・」
あ、アレ?無反応?おっ、もしかして信じてもらえた?


