俺のせいで空気が重くなっちゃった。空元気なことぐらい奏はお見通しだろうけど、俺はそれを突き通す。 「じゃあ、俺、今日は早退するね! 色々と頭の中整理したいし!!」 そういって奏に何かを言われる前に立ち去ろうとする。 「夏樹・・・、無理すんなよ。」 辛そうな顔で、でも、無理やり優しく笑って言う奏。 「ありがとう。」 罪悪感で胸がチクッとする。だけど、今はこれしか言えない。