ヴェルト・マギーア 星の涙 ACT.1

「もしかして魔剣に興味があるの?」

「ん? ……まあ、ないと言えば嘘になるけど、ただちょっと気になるだけだよ。エアの恩恵を受けたと言われる魔剣が、いったいどういう物で何の為にこの世に落とされたのかってね」

そう、ただの興味本位だ。ただ……求める理由があるとすれば一つだけだが。

「そう……。ところで魔剣は今何本あるか分かっているの?」
 
彼女も気になるのかそう聞いてくる。

やっぱり魔剣一本持っていても、他の魔剣の存在も気になるようだな。

「今のところそれを含めると三つ。魔剣サファイアと魔剣マールだ」

「サファイアとマール……」
 
その二つの名を聞いた彼女は手に力を込める。
 
その様子に首を傾げた俺は、話題を逸らす様に気になっていた事を聞いてみる。

「ところで話しは変わるけどさ。何で君はあそこでレッドアイを探していたんだ?」

俺の言葉に彼女は目を見開いて顔をこちらに向ける。
 
彼女の様子からして聞かれたくないようだけど、俺としてはその内容は詳しく知りたい。

命を狙われているからな。

「別に詮索するつもりはないし、言いたくないなら言わなくて良いけど、もしそうなったら俺は君の存在を警察に引き渡さないといけなくなる」

「なっ!」
 
それは困るとでも言うように彼女は何かを言いかけて口を閉ざした。

「気になる事はたくさんあるけど、君がフードを被って顔を隠していたのは、その髪と瞳が原因だったりする?」

「あなたには関係のない事でしょ?」

「ああ、そうだな。俺にはこれっぽっちも関係のないことだ。じゃあ良いんだな? このまま君を警察に引き渡しても」

「うっ……」
 
彼女は睨みつけるように俺を見ると言う。