「瞬発力と判断力、そして魔法の発動は速いのね。でも……」
彼は剣を一度引くと今度は力を込めて光の盾を切っ先で貫いた。
「ひ、光の盾を剣で?!」
剣に魔力を込めないで光の盾を貫けるだなんて!
まさかこいつの持ってる剣は──
光の盾は剣によって破られ、俺はこちらに伸びて来る剣を避けるため、足に魔力を込めて大きく後ろへとジャンプした。
「あ、足に魔力?! なんて魔力の無駄遣いを!」
「お前こそ! 剣に魔力を込めるくらいなら魔法を使ったらどうだ!」
俺の言葉に彼は黙り込む。
この世界にはエアの恩恵を受けたと言われる魔力を持った剣──通称【魔剣】が、八本存在すると言われている。
現在その存在は二本確認されているんだ。
氷の女神の加護を持つと言われている氷剣──サファイア。
剣を振るう者によっては、三日足らずで世界を海で覆う事が出来ると言われる海剣──マール。
魔剣サファイアは自らの意思で主を選ぶと言う。しかしここ何百年と魔剣サファイアは主を選んでいない。
自分にふさわしいと思う主に巡り会えないのか、それとも主を決める気がないのか。
だから魔剣サファイアは次の主が見つかるまで、魔法協会の奴らが厳重に保管している。
そして魔剣マールは魚人族のセイレーンが持っていると噂されている。
魔法協会の奴らが実際に見に行って確認して来たそうだが、あいつらの言うことは信じられない部分がある。
本当に魔剣マールが自身の主としてセイレーンを選んだのなら、少々厄介な事になりかねないだろう。
そして残りの六本は未だ居場所、現在の持ち主、名前すら分かっていない。
しかし今目の前に居る彼が持っている剣は間違いなく魔剣だ。
普通の剣なら魔力を込めなでり光の盾を貫くことは難しいんだ。
彼は剣を一度引くと今度は力を込めて光の盾を切っ先で貫いた。
「ひ、光の盾を剣で?!」
剣に魔力を込めないで光の盾を貫けるだなんて!
まさかこいつの持ってる剣は──
光の盾は剣によって破られ、俺はこちらに伸びて来る剣を避けるため、足に魔力を込めて大きく後ろへとジャンプした。
「あ、足に魔力?! なんて魔力の無駄遣いを!」
「お前こそ! 剣に魔力を込めるくらいなら魔法を使ったらどうだ!」
俺の言葉に彼は黙り込む。
この世界にはエアの恩恵を受けたと言われる魔力を持った剣──通称【魔剣】が、八本存在すると言われている。
現在その存在は二本確認されているんだ。
氷の女神の加護を持つと言われている氷剣──サファイア。
剣を振るう者によっては、三日足らずで世界を海で覆う事が出来ると言われる海剣──マール。
魔剣サファイアは自らの意思で主を選ぶと言う。しかしここ何百年と魔剣サファイアは主を選んでいない。
自分にふさわしいと思う主に巡り会えないのか、それとも主を決める気がないのか。
だから魔剣サファイアは次の主が見つかるまで、魔法協会の奴らが厳重に保管している。
そして魔剣マールは魚人族のセイレーンが持っていると噂されている。
魔法協会の奴らが実際に見に行って確認して来たそうだが、あいつらの言うことは信じられない部分がある。
本当に魔剣マールが自身の主としてセイレーンを選んだのなら、少々厄介な事になりかねないだろう。
そして残りの六本は未だ居場所、現在の持ち主、名前すら分かっていない。
しかし今目の前に居る彼が持っている剣は間違いなく魔剣だ。
普通の剣なら魔力を込めなでり光の盾を貫くことは難しいんだ。



