どうやらこの青年は女の子をナンパするのが上手いようだ。
もし私に好きな人が居なかったら一発で落ちていた。でも私はレオンハルト一筋だ。
ここは上手くかわして逃げないと!
「そういえば名前がまだだったね」
青年は私の前に立つと名乗る。
「初めまして、ナインと言います」
「は、初めましてミリィです」
彼に釣られてつい私も名乗ってしまい慌てて口を抑えた。
「ミリィかあ……名前も可愛いんだね」
その言葉にムッとした私は軽く目を細めて言う。
「ナンパなら他の子にしてください」
私の言葉に目を瞬かせたナインは言う。
「ナンパじゃないよ。本心だよ」
そう言いナインは自身満々に微笑んだ。
そんな彼を見たら本当に本心で言っているのかと勘違いしそうになる。
「ごめんなさい。もう行かないといけないの」
そう言ってナインから離れようとしたとき急に彼に手首を掴まれた。
「あの、ちょっと!」
「ごめんね。誰を探しているのか気になってさ」
「お、女の子です。私と同い年の」
「そうなんだ。じゃあ俺も探すの手伝ってあげるよ」
「……ええ?!」
何でそんな事までするの?! さっき知り合ったばかりで親しくもなっていないのに。
「もう少しミリィと一緒に居たんだ」
「は、はあ……?」
「だから俺も一緒に行っても良いでしょ?」
何だろう……彼が一瞬犬に見えた。大好きなご主人に尻尾を振っているような、そんな姿が頭を過る。
「いや、でも……」
見知らぬ男と一緒に居るところをブラッドに見られたら、変な勘違いをされるに決まってる!
もし私に好きな人が居なかったら一発で落ちていた。でも私はレオンハルト一筋だ。
ここは上手くかわして逃げないと!
「そういえば名前がまだだったね」
青年は私の前に立つと名乗る。
「初めまして、ナインと言います」
「は、初めましてミリィです」
彼に釣られてつい私も名乗ってしまい慌てて口を抑えた。
「ミリィかあ……名前も可愛いんだね」
その言葉にムッとした私は軽く目を細めて言う。
「ナンパなら他の子にしてください」
私の言葉に目を瞬かせたナインは言う。
「ナンパじゃないよ。本心だよ」
そう言いナインは自身満々に微笑んだ。
そんな彼を見たら本当に本心で言っているのかと勘違いしそうになる。
「ごめんなさい。もう行かないといけないの」
そう言ってナインから離れようとしたとき急に彼に手首を掴まれた。
「あの、ちょっと!」
「ごめんね。誰を探しているのか気になってさ」
「お、女の子です。私と同い年の」
「そうなんだ。じゃあ俺も探すの手伝ってあげるよ」
「……ええ?!」
何でそんな事までするの?! さっき知り合ったばかりで親しくもなっていないのに。
「もう少しミリィと一緒に居たんだ」
「は、はあ……?」
「だから俺も一緒に行っても良いでしょ?」
何だろう……彼が一瞬犬に見えた。大好きなご主人に尻尾を振っているような、そんな姿が頭を過る。
「いや、でも……」
見知らぬ男と一緒に居るところをブラッドに見られたら、変な勘違いをされるに決まってる!



