★ ★ ★
私はブラッドが出て行った先を見つめた。そしてさっき撫でられた髪に触れる。
「ブラッド……」
ブラッドに触れられたとき体と頬が熱くなった。それに何で私はあんな言葉を?
「それは……」
答はもう出ている。
私はブラッドが好き。
気づかないうちに私はブラッドを好きになっていたのだ。
最初はお兄様とブラッドを重ねていた。でもブラッドとお兄様は違う。
初めて見た時はなんだか頼りなくて変な人だと思っていた。魔力は無駄に使うし、女癖が悪くて自分をかっこいいと思っているナルシストだし。
でもそんな彼は誰よりも強くて優しい人だ。困っている人を放って置く事が出来なくて、強力な敵と戦っても最後まで諦めず、全力で立ち向かって行く勇気を持った人。
隣に居ると心から安心出来てずっと側に居たいと思える人。私が初めて好きになった人。
そんな彼に私は何か出来る事があるのだろうか?
★ ★ ★
朝のことがあってオフィーリアとの会話は少しぎこちなかったけど、なんとかミリィに勘づかれずにすんだ。
ミリィに知られたら何を言われるか分かったもんじゃない。
「とりあえず着いたか」
俺は目の前にある建物を見上げる。
「本当はこんなところ来たくなかったんだが」
そんなことを呟きながら【魔法協会】と書かれている看板を睨みつけ、俺は建物の中へと足を踏み入れた。
「こんにちは、身元の確認をお願いします」
受付に行くとそこに居たお姉さんにそう言われ、俺は懐からあるカードを取り出す。
「ブラッド。年齢は二十歳。独身。魔法探偵をやっている。好きな食べものはシチュー、嫌いな食べ物は──」
と、質問された事に対して応えていくわけだが、これが凄く面倒くさい。百通りもある質問を、一つ一つ丁寧に応えていくなんて時間の無駄にも程がある。
「以上でございます。あなた様をブラッド様とご確認致しました。本日はどのようなご用件でしょうか?」
「ギルに会いたい。それと図書館を一日貸切にしてくれ」
「かしこまりました。確認を取りますので少々お待ち下さい」
軽く頭を下げたお姉さんは、パソコンに向き直るとキーボードをカタカタと打ち始める。
私はブラッドが出て行った先を見つめた。そしてさっき撫でられた髪に触れる。
「ブラッド……」
ブラッドに触れられたとき体と頬が熱くなった。それに何で私はあんな言葉を?
「それは……」
答はもう出ている。
私はブラッドが好き。
気づかないうちに私はブラッドを好きになっていたのだ。
最初はお兄様とブラッドを重ねていた。でもブラッドとお兄様は違う。
初めて見た時はなんだか頼りなくて変な人だと思っていた。魔力は無駄に使うし、女癖が悪くて自分をかっこいいと思っているナルシストだし。
でもそんな彼は誰よりも強くて優しい人だ。困っている人を放って置く事が出来なくて、強力な敵と戦っても最後まで諦めず、全力で立ち向かって行く勇気を持った人。
隣に居ると心から安心出来てずっと側に居たいと思える人。私が初めて好きになった人。
そんな彼に私は何か出来る事があるのだろうか?
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朝のことがあってオフィーリアとの会話は少しぎこちなかったけど、なんとかミリィに勘づかれずにすんだ。
ミリィに知られたら何を言われるか分かったもんじゃない。
「とりあえず着いたか」
俺は目の前にある建物を見上げる。
「本当はこんなところ来たくなかったんだが」
そんなことを呟きながら【魔法協会】と書かれている看板を睨みつけ、俺は建物の中へと足を踏み入れた。
「こんにちは、身元の確認をお願いします」
受付に行くとそこに居たお姉さんにそう言われ、俺は懐からあるカードを取り出す。
「ブラッド。年齢は二十歳。独身。魔法探偵をやっている。好きな食べものはシチュー、嫌いな食べ物は──」
と、質問された事に対して応えていくわけだが、これが凄く面倒くさい。百通りもある質問を、一つ一つ丁寧に応えていくなんて時間の無駄にも程がある。
「以上でございます。あなた様をブラッド様とご確認致しました。本日はどのようなご用件でしょうか?」
「ギルに会いたい。それと図書館を一日貸切にしてくれ」
「かしこまりました。確認を取りますので少々お待ち下さい」
軽く頭を下げたお姉さんは、パソコンに向き直るとキーボードをカタカタと打ち始める。



