ヴェルト・マギーア 星の涙 ACT.1

「お、オフィーリア。そういう行動が俺を煽っている事に気づいてるか?」

「煽っている?」

「つまり……こういう事だ」
 
俺はオフィーリアの手を掴んで、そのままベッドへと押し倒した。

「っ!」
 
ベッドが軋む音が響き状況を把握出来ていない彼女を見下ろした。

もちろんこんな事するのはオフィーリアに分からせるためだ。俺が一人の男だって事を。

「ブラッド……?」
 
オフィーリアは頬を赤く染めて、瞳を揺らしながら俺を見てくる。

「俺だってこういう事するんだよ?」
 
これで少しは分かってもらえただろう。

そう思って手を放そうとした時、オフィーリアは俺を逃さないように体に手を伸ばし抱きしめてきた。

「っ!」
 
彼女の行動に驚いた俺は目を見開く。何でこんな行動を取ったのか分からなかった。

「お、オフィーリア! そろそろ離れてくれないか?」
 
そろそろ理性の糸が限界を迎える。

「ブラッドなら良い……」

「えっ?」
 
一瞬自分の耳を疑った。

「今……なんて?」
 
オフィーリアは顔を赤くした状態で俺を見上げると言う。

「ブラッドなら良いって、そう言ったんです」

「っ!!」
 
彼女は自分が何を言っているのか分かっているのか?! そんな嬉しいこと言われたら……。
 
俺はオフィーリアに手を伸ばしてそっと髪を撫でる。

「ブラッド?」

「悪い……オフィーリア。もう起きないと」

「っ……」

オフィーリアから離れた俺は先に下の階へと向かった。

「ごめん、オフィーリア」
 
自分の気持ちを言う前に手を出したくない。

それにオフィーリアにはちゃんと俺の事を好きになってもらいたい。

それまでは──