★ ★ ★
彼に魔剣の事を話すのは、流石にまずいと思いました。
彼女が心から信用している人物と言っても、彼にこの任を背負わせるわけにはいきません。
これについて彼は全くと言っていいほど無関係なのですから。ですがこの先、オフィーリアを守っていく為には魔剣の力は必須と言って良いでしょう。
なので賭けに出てみました。魔剣アムールをその手にした時、彼がどう見定めるのか。
そしてもしかしたら私たちの願いを、彼女に代わって成し遂げてくれるかもしれません。
『我らはエアと共に──』
あの方と交わした約束の為にも、早く私たちは集まらなければ。
★ ★ ★
「クラウン様」
窓の外を眺めていた時、後ろの方から彼女の声が聞こえ振り返る。
「アルファの容態はどうかな?」
姿を現したベータは床に膝を着くと報告を始める。
「ただいま治療中でございますが、今後戦えるようになるには、しばらく時間が掛かるかと」
「そうか……」
その言葉に俺は軽く息を吐く。まさかあの彼が、あそこまで成長しているとは思っていなかったよ
「なら今度は君かガンマのどちらかに行ってもらう事になるかな?」
「はい」
今回アルファには十数年も姿をくらませていたオフィーリアの回収を頼んでいた。
それはここからそう遠くない位置で彼女の魔力を探知したからだ。
直ぐにアルファを向かわせたが想定外の事が起きた。
それが【彼】の存在だ。
まさかオフィーリアが彼と一緒に居るとは思っていなかった。
彼に魔剣の事を話すのは、流石にまずいと思いました。
彼女が心から信用している人物と言っても、彼にこの任を背負わせるわけにはいきません。
これについて彼は全くと言っていいほど無関係なのですから。ですがこの先、オフィーリアを守っていく為には魔剣の力は必須と言って良いでしょう。
なので賭けに出てみました。魔剣アムールをその手にした時、彼がどう見定めるのか。
そしてもしかしたら私たちの願いを、彼女に代わって成し遂げてくれるかもしれません。
『我らはエアと共に──』
あの方と交わした約束の為にも、早く私たちは集まらなければ。
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「クラウン様」
窓の外を眺めていた時、後ろの方から彼女の声が聞こえ振り返る。
「アルファの容態はどうかな?」
姿を現したベータは床に膝を着くと報告を始める。
「ただいま治療中でございますが、今後戦えるようになるには、しばらく時間が掛かるかと」
「そうか……」
その言葉に俺は軽く息を吐く。まさかあの彼が、あそこまで成長しているとは思っていなかったよ
「なら今度は君かガンマのどちらかに行ってもらう事になるかな?」
「はい」
今回アルファには十数年も姿をくらませていたオフィーリアの回収を頼んでいた。
それはここからそう遠くない位置で彼女の魔力を探知したからだ。
直ぐにアルファを向かわせたが想定外の事が起きた。
それが【彼】の存在だ。
まさかオフィーリアが彼と一緒に居るとは思っていなかった。