【完】僕達のレンアイ事情

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「どうしたの?神谷くん」



突然車を持ってきて、乗せられたやしなは当然のごとく困り顔。
うちに甥っ子ようのチャイルドシートがあって助かった。



「ちょっと行きたい所があって」


「行きたいとこ?」


「うん。すぐ着くよ」



俺はそのまま車を発進させる。



さっきの通話の背景で
丈と千夏ちゃんがどこにいるのかわかった。

学校近くのカフェだと思う。
そこのテラス席で間違いない。

だからそこに連れてく。



これがいい考えかどうかなんてわかんない。
余計なことかもしれない。
でも、何も知らないまま悩むやしなを見てらんない。



「ここって学校の近く?」


「うん…」



カフェの反対側に車を停めて、カフェの様子を見る。



「あ…」



やっぱりここにいた。