【完】僕達のレンアイ事情

「あれ、お前ら…」



祐希が俺と紗奈が手を繋いでるのを見て目を丸くする。



「え、お前…篠原と…」



丈も目を丸くしてる。



「え！？紗奈の彼氏って」


「びっくりした」



結菜ちゃんと千夏ちゃんも驚いてる。



「実はな、彼女って紗奈だったんだよ」


「うん。びっくりしたよね。最初」



俺らは顔を見合わせて笑う。



思いっきり嘘だけど。
紗奈とならなんか嘘をつきとおせる。



「お前やっとやしなに似てないとこいった！」



丈が満面の笑みになる。



「そこでそんなに喜ぶのかよ」



なんか複雑だし。



「だってさ、いつまでも自分の奥さんの面影求められちゃたまらんって」


「悪かったよ」


「え？奥さん？」



千夏ちゃんの声にハッとする。



「…あっ」



丈も〝ヤバイ〟という顔になる。



「ま、しかたねーよな。バレたら」



祐希が明るく話す。