――――ザワザワ……ッ!



あたしが学校に近付くにつれ、その場にいた生徒がザワザワしていく。



「お、お前!」



「ん?」



もう少しで校門を通りすぎるってところで、急に声をかけられる。



て言うか、誰だっけ、コイツ。



……同じクラスに居たような、居ないような……?どっちだっけ?



「な、何でここに……!?」



「……あんたに関係無い。」



何か言っても、変に盛られて、事実と全く違うことを噂にされるだけだから。



だから、言わない。



まぁ、言わなくても、勝手に変な噂は流れるんだろうけど。



「……お前……」



「ぁ……」



そこにいたのは、恋蘭の奴等。



登校中の奴等はあたしが居るのをただ驚いてる。それと同時にあたしと恋蘭が向かい合っているのに興味があるんだろう。




あたしたちを遠目に眺めてる野次馬達。