本気であたしを嫌っているみたい。
「……あんたは何も知らないから、そう言えるのよ。」
瑠璃南がここに来たことで少し落ち着いた。独りでいたら、きっと、あたしは狂っていた。
「……強がっちゃってぇ。ま、どーせ、あんたには居場所なんかあげないからぁ。」
「別に欲しいなんて言ってないし、思ってもいない。」
そうあたしは、1つ、1つだけでも自分を見てくれる場所があればそれでいい。
それにあんなところに居場所なんて要らない。
「……チッ……!」
あたしがそれにすがってくるとでも思ったのだろうか。あたしは、そんなに、軽い女じゃない。
「なら、……仕方ないかなぁ………!」
瑠璃南はあたしから一歩下がる。そして、意地悪そうな笑みを一つ浮かべた。
怪訝に思っていると、あたしたちの方に向かってくる……恋蘭の奴等がいた。