陸も白もみぃも……全員悲しい過去を持ってる。幸せな生活を送ってるやつがこんな世界に来るわけない。



でも、足を踏み入れるってことは、必ず傷ついてるってこと。それをあいつらは知らない。



皆自分でも分からないぐらいに傷付いている。。きっと、幸せな生活を送ってるふりをしているんだ。



あたしもその一人かもね。



「帰ろ。」



あたしはびしょ濡れのまま、中に戻った。



今は授業中だから廊下に誰もいない。ある意味良かったかも。



教室の扉を開けると、皆が見てくる。そこにはあの三人組も居た。



まさか、戻ってくるとは思わなかったんだろう。少しだけ、目を見開いて驚いてる。



そのまま席に行くと、連たちが驚いてる。



ルルが話しかけてこようとしてたけど、無視して教室から出ていく。