舞娜の家族がここに墓を建てたんだ。
家が金持ちって聞いたから、もっと目立つところに盛大に建てるのかと思っていたけど、全然違かったな。
来美が言うには、親じゃなくて祖父母がここにしたとか。
安らかに眠ってほしい、そう思ってだって言っていた。
「お、連!こっちこっち!!」
そこにはもう皆が集まっていた。
「悪りぃ。遅れた。」
「そんなことねぇよ。俺らが早く来ただけだ。」
「……よし、みんな揃ったし、行こうか。」
来美の言葉に皆が頷いた。
「来美、それ持つ。」
海が来美の側に行き、来美が持っていた荷物を持つ。
「……ありがとう、お兄ちゃん。」
二人が双子だって知ったときは、凄く驚いたな。


