「どれだけの人に迷惑をかけて、どれだけの人を傷つけた!?」
「なに、言ってんのよ。……そんなの、あんただけでしょ?」
なんで、なんで分からないの。
周りをもっと見なさいよ。
「勿論、あたしは迷惑もかけられたし、傷つけられた。だけど、それ以上に迷惑をかけて傷つかせた、いや、傷つかせている人達がいるでしょ!?」
そこまで言うと、瑠璃南は目を見開いて恋蘭の方を見る。
「ち、違う!あんただけっ!」
認めなさいよ。
もう充分分かってるんでしょ?
自分のしたことが間違いで、たくさんの人を巻き込んで迷惑をかけて、その上傷付かせた。
「もう止めなよ。全部、認めて。皆を自由にさせてあげて。………瑠璃南、あんただって、恋蘭の仲間じゃない。もうこんなことしなくたっていいの。自分を開放して。……皆を開放してあげて……?」