「来美!」
みぃに意識がいったせいで瑠璃南を一瞬視界から外してしまった。
「ふざけるな!!」
「うっ……、あ……っ!」
瑠璃南はその一瞬であたしの元まで来ていて、首を掴んでいた。
「や、めて……」
黒桜の皆はこっちに走ってくる。
陸とルルはあたしと瑠璃南を引き剥がそうとする。
恋蘭の奴等はこっちを見て、ボーッとしているだけ。
きっとまだ、現実を受け止めきれて無いんだろうね。
――――ドン!!
陸が瑠璃南を突き飛ばす。
あたしは床に崩れ混む。
「ひゅっ……ふ、はっ……!」
入ってきた酸素が苦しい。
首を押さえて、深呼吸を繰り返す。
「舞娜!大丈夫か!?」


