くそっ、クソッ!
送られてきたメールには写真が1枚載ってあった。
そこには、みぃと白が……アイツに捕まっていた写真だった。
場所は……あの時の場所に似ている。
だからあたしは、大嫌いな記憶をたどりながら、あの場所に急いだ。
やっと、半分まで来たところで、あたしは腕を掴まれた。
「!?……離して。」
驚いたのは最初だけ。その人を見た後は、すぐに気持ちが冷めていく。
「何してんだよ。」
「……そんなの関係無いよね。あたし急いでるの。離して。」
いまだに捕まれている腕を見ながら、冷たい視線をおくる。
「……離せって言ってるのが、分かんないの!?恋蘭は!!」
今のあたしは焦っていた。
だから、コイツらが知らないあたしを見せる。
瑠璃南は勿論、洋達も全員驚いている。
でも、そのおかげか、腕をつかむ手が一瞬緩んだ。あたしはその一瞬を見逃さない。
すぐに手を降り離し、また走り出す。


