皆が揃ったところで、海に向かう。
その間もあたしとルルと連の間には微妙な空気が流れている。
それに気付いた皆も、少し気まずそう。
―――ピロンッ!
あ、メール。みぃからかな。
携帯に電源を入れて、送られてきたメールを確認する。
だけどあたしは目を見開き、その場に一人立ち止まってしまう。
「……舞娜?どうした?」
陸が立ち止まったあたしに気付いて、あたしに話しかけてくる。
だけどそんなのあたしには聞こえていない。
「……っ!帰る!」
「は!?」
あたしは向きを変え、いっきに走り出す。
そのとき、何かが落ちた音がしたけど、あたしに、そんなことに気づく余裕は無かった。


