早く終わらないかな。



丸つけ早くしたいよ~……!



なんて気楽に思ってるけど、あたしも教科書を引っ張り出して、適当にペラペラめくって見る。



実はあたし、これだけでもテスト勉強になるんだよね。



だから、秋と楓みたいにあせる必要は全く無いっ!



不良高だから、授業はたまぁにしか無いし。



教室はうるさいから図書室に来てる。



学校が終わるその時まで図書室で喋ってた。



「それじゃあ、皆!明日はお互いに頑張ろーねっ!」



ヘラっと笑って一人学校を出る。



今日は用事があるって言って、倉庫に行くのを断った。



用事っていうのは繁華街に行くこと。



黒桜の地帯なんだけど、皆、勉強とかで最近行ってないみたいだから治安が悪くなっているって風の噂で聞いた。



だから、あたし達が代わりに行って、治安を良くしてあげてるんだよね!