黒桜~サヨナラの前に~




階段をかけあがり、あたしの部屋に入る。



「なるべく早く準備してね!」



鞄を放り投げ、クローゼットを開ける。



「はい、陸と白は隣の部屋で着替えてきて。」



「りょーかい~」


二人の服を引っ張り出し、白に渡して隣の部屋に行くように促した。



「はい、みぃ。」



「うん、ありがとぉ!」



最後に自分の服を取りだし、制服を脱いで舞華の時の服装に着替える。



そのあと、いつもポニーテールにしている髪の毛をほどいて、髪を下ろした。



みぃは逆にいつも結んでない茶色の腰まである長い髪の毛をポニーテールに結う。



あたしはいつもカラコンをしている。



だから、カラコンをはずす。



そして、露になるあたしの目。


右が水色で、左が赤色。


あたしの目の色は小学生になった頃くらいから急にこうなった。



親はあたしを気持ち悪がった。