「実は今度の土曜日に引退試合があるから見に来て欲しいんだけど、大丈夫?」


「土曜日?えっと、うん!大丈夫だよ!」


「マジ!?ありがとう!あっそうだ!詩織あれ持ってきて!」


「「レモンの砂糖漬け!」」


「さすが詩織!よろしくね!」


「任せて!引退試合かー。頑張ってね!」


そう言って蒼瀬はグラウンドへ走っていった。


私はノートの端にレモンと書いてまた勉強を始めた。