「学校ではいなくていいって
いつも言ってるじゃない!」



「何を言ってるのですか、蕾奈様!!
私のいないうちに、もし蕾奈様に何かあったら…!私は死んでも死にきれません!!」



「はぁー…。」



そう、重大な欠点とは
ドがつく程に心配症で過保護という彼の性格。それに天然なところも…。



私は彼の横を通り過ぎて教室へ向かった。
教室まで行くと、後ろに着いて来ていた真澄がサッとドアを開ける。



「もう下がって、真澄。」



「はい。ですが、蕾奈様。」



「なに、まだ何かあるの?」



「本日の1時間目は、僭越ながら、この私の受け持つ世界史の授業で御座います。」



「げっ…。」