顔を拭くと、ダイニングへ向かった。 のんびりする時間はないけど、お腹がとても空いていた。 昨夜、晩ご飯を食べていないので当然だ。 朝ご飯を食べないことには昼までもたない。 食卓にはメモ用紙が置かれていて、なんだろう、と手に取って読んだ。 メモはお父さんからだ。帰宅が遅くなったことへの謝罪と、 今日も仕事で朝が早いので先に行くという内容だった。 「帰ってきてたんだ……」