「うまい飲み物や食べ物が色々あるから、難しいことなんて考えんなよー。飲み食いを楽しめばいいって」


「でも……」


そうこうしているうちに、バイクは大きな公園に着いた。


私も何度か来たことのある公園だ。


ここでクリスマスマーケットなんてしているとは知らなかった。


グラウンドの入り口には、いつもはないゲートが取りつけられ、イルミネーションが輝いている。


ゲートをくぐると、

その先にはイルミネーションで飾り付けられた小屋のような外観の、可愛い屋台がグラウンドの円周いっぱいに並んでいた。


少しノスタルジックで、まるで異国の街に迷い込んだかのような雰囲気だ。