私は急いでケーキをしまうと、葉子さんが集め出したダスターも奪うように預かり、ごしごしと洗う。 心配して迎えに? そんなわけはない。 私と崇さんは友達でもなんでもないんだ。 仕事の関係なだけ。 迎えに来るなんて仕事にはないことをするはずがない。 それなのに、どうして崇さんはここで待っているのだ。 ダスターを干しながら、外を盗み見る。 崇さんはブルゾンのポケットに両手を入れて首をすくめ、寒そうだ。 寒い中、どうして、ここに。