「へぇ。やっぱり怜桜も感じてたんだ」 紗久のお見舞い後。 俺の部屋で今まで感じていた違和感を伝えると悠が静かに笑った。 「最近、どこかに違和感を感じる。その違和感の中心は紗久だ」 俺が思っていたことをそのまま悠が口にする。 そう、ここ最近、学祭ら辺からどこかに違和感を感じる。 その違和感は紗久。 だって紗久は……… 「あれからずっと目を覚まさなかったはずなのに」 ポツリと言葉が漏れる。